雨の日だから撮れる写真|雨を味方にする撮影テクニック
投稿日 : 2026年9月3日
最終更新日 : 2026年9月6日
目次A Table of Contents
01はじめに
「今日は雨だから、カメラを持って出かけるのはやめよう」
そう思ってしまう人も多いのではないでしょうか。確かに雨の日は、カメラやレンズが濡れる心配があります。青空や夕焼けも期待できず、風景写真には不向きに感じるかもしれません。
しかし、雨の日だからこそ撮れる写真があります。
濡れた路面の反射、水滴、雨に煙る風景、傘を差して歩く人……。晴れの日には見られない、しっとりとした雰囲気の写真を撮影できるのが雨の日の魅力です。
今回は、雨の日だからこそ楽しめる写真の撮り方を紹介します。
02雨の日の写真は「光」に注目する
雨の日は太陽の光が弱く、全体的に暗く感じます。ところが、街中では看板や店舗の照明、車のライトなど、さまざまな光が存在しています。
雨で濡れた路面は、これらの光を反射します。そのため、普段見慣れた街でも雨の日には、「いつもと違う街の表情」を撮影できます。
特に夕方から夜にかけては、雨と光を組み合わせることで幻想的な写真になります。
03雨の日に撮りたい写真
① 濡れた路面を撮影する
雨の日の定番が、濡れた道路です。
路面に街灯や建物の明かりが反射すると、まるで鏡のようになります。カメラを少し低い位置に構えて、反射を大きく入れてみましょう。
撮影のポイント
- カメラを低い位置にする
- 路面を大きく構図に入れる
- 明るい看板や街灯を探す
- 夕方以降に撮影する
特に夜の繁華街では、色の付いた光が路面に反射するため、印象的な写真になります。
② 水たまりを「鏡」として利用する
雨上がりの水たまりも絶好の被写体です。水たまりに建物や木、空などが映っていたら、そこを狙ってみましょう。
普通に撮影するのではなく、カメラを水面近くまで下げるのがポイントです。上下を反転させると、実際の風景とは少し違った不思議な写真になります。
★水たまり撮影のコツ
水たまりそのものを見るのではなく、 「何が水面に映っているか」 を見るようにすると、面白い構図を見つけやすくなります。
③ 雨粒を主役にする
雨の日は、雨そのものを被写体にしてみましょう。
ただし、降っている雨をそのまま撮影しても、写真では雨が見えにくいことがあります。そこでおすすめなのが、背景を暗くする方法です。
暗い木々や建物などを背景にすると、雨粒が白い線となって写りやすくなります。望遠レンズを使って、遠くから雨を撮影するのもおすすめです。
④ 葉っぱについた水滴を撮る
雨上がりの植物は、絶好の被写体です。
葉っぱや花に付いた水滴は、光を受けるとキラキラと輝きます。
マクロレンズがあれば、水滴を大きく写すこともできます。しかし、マクロレンズがなくても、望遠レンズや標準ズームレンズで十分楽しめます。
狙いたい被写体
- 花びら
- 葉っぱ
- クモの巣
- 草
- 木の枝
特にクモの巣に付いた無数の水滴は、雨の日ならではの美しい被写体です。
⑤ 傘を使って人物を撮影する
雨の日は、傘を差して歩く人も重要な被写体になります。カラフルな傘を見つけたら、積極的に構図に取り入れてみましょう。
例えば、赤い傘を差した人物をモノトーンの街並みの中に配置すると、傘が写真のアクセントになります。
人物そのものだけではなく、「傘+雨+街」という組み合わせで考えると、雨の日らしい写真になります。
⑥ 雨に煙る山を撮影する
風景写真では、晴れた日の山を撮るのが定番です。
しかし、雨の日の山にも魅力があります。山に霧や雲がかかると、遠くの山が少しずつ霞んでいきます。その結果、山の重なりによる奥行きが生まれ、幻想的な風景になります。
山の多い地域では、雨の日だからこそ撮れる風景を探してみるのもおすすめです。
⑦ 霧を利用する
雨の日や雨上がりには、場所によって霧が発生します。
霧が出たら、絶好の撮影チャンスです。
木々や道路などを霧の中に配置すると、奥行きのある写真になります。
特に以下の場所などは、霧との相性が抜群です。
- 高原
- 山道
- 森林
- 湖
- 川
「霧が出たから撮影できない」と考えるのではなく、「霧が出たから撮れる写真を探す」、という発想に変えてみましょう。
⑧ 雨上がりの空を狙う
雨が止んだからといって、すぐにカメラを片付けるのはもったいありません。
雨上がりには、雲の切れ間から光が差し込むことがあります。いわゆる「天使の梯子」と呼ばれる光が見られることもあります。
また、雨上がりは空気中のホコリなどが洗い流され、遠くの景色がいつもより鮮明に見えることがあります。
雨が止んだ直後こそ、シャッターチャンスです。
04雨の日のおすすめカメラ設定
雨の日は光量が少ないため、シャッタースピードが遅くなりがちです。手持ち撮影では、手ブレに注意しましょう。
まずはこの設定がおすすめです👇
絞り優先オート(Aモード)
風景なら、以下の設定から始めると撮影しやすくなります。
- ISO:AUTO
- 絞り:F5.6~F8程度
- 露出補正:必要に応じて調整
雨粒や水滴を止めたい場合は、シャッタースピードを上げてみましょう。
05雨の日は露出補正も重要
雨の日の写真は、全体的に暗く見えることがあります。
カメラが「暗い写真」と判断して明るくしすぎることもあるため、撮影した画像を確認しながら露出補正を調整します。
白い雨雲や霧を生かしたい場合は少し明るめに。
しっとりした雰囲気を残したい場合は、少し暗めに。
同じ場所でも露出を変えて撮影すると、写真の印象が大きく変わります。
06雨の日の撮影で注意したいこと
雨の日に一番注意したいのは、やはりカメラへの水濡れです。防塵・防滴性能を備えたカメラやレンズでも、完全防水というわけではありません。
強い雨の中で長時間撮影するのは避けましょう。
撮影時の対策
- レインカバーを使用する
- タオルを用意する
- レンズに付いた水滴をこまめに拭く
- 撮影後はカメラを乾いた場所で保管する
- レンズ交換はできるだけ雨を避けて行う
特に注意したいのが、レンズ前玉に付く水滴です。 ほんの少しの水滴でも写真に大きく影響するため、レンズクロスなどを用意しておくと安心です。
07雨の日こそ「いつもと違う視点」で撮る
晴れの日には、青空や太陽、山の景色などを中心に撮影します。 雨の日は、それらが主役になりません。
だからこそ、
水滴、反射、傘、霧、雨粒、濡れた道路
といった、普段ならあまり意識しないものに目を向けることができます。
写真がマンネリ化してきたと感じている人にも、雨の日の撮影はおすすめです。
08まとめ|雨は写真を撮るチャンス
「雨だから今日は撮影できない」
そう考えてしまいがちですが、雨の日には晴れの日には撮れない写真があります。
- 濡れた路面の反射
- 水たまりのリフレクション
- 葉っぱの水滴
- 雨粒
- カラフルな傘
- 霧に包まれた風景
- 雨に煙る山
- 雨上がりの光
これらはすべて、雨の日だからこそ狙える被写体です。
天気予報を見て「雨か……」とがっかりするのではなく、
「雨だから撮れる写真はないかな?」
と考えてみてください。
いつもの撮影場所も、雨が降るだけでまったく違った景色に変わります。次に雨が降った日は、カメラを持って外へ出てみてはいかがでしょうか。
