はじめに
これからNikonのミラーレス、 しかもフルサイズを買おうとしている方へ。 Z6ⅡとZ7Ⅱは、発売日、サイズ、重量
は共に同じです。もちろん、価格は違います。
では、
Z6ⅡとZ7Ⅱの、どちらを買ったらいいか、比較検討したいと思います。
それぞれの特徴、 ご自身の撮影の目的に合わせて検討してみてください。
基本スペックの比較
基本スペックは以下の通り。
他にもいろいろありますが、特に違っているところを赤い字に してあります。
基本仕様 | ||
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Z6Ⅱ | Z7Ⅱ | |
撮像素子 |
フルサイズ 35.9mm×23.9mm CMOS |
フルサイズ 35.9mm×23.9mm CMOS |
有効画素数 | 2450万画素 | 4575万画素 |
撮影感度 | 標準:ISO100~51200 | 標準:ISO64~25600 |
連写撮影 |
高速連続撮影:約5.5コマ/秒 高速連続撮影(拡張):約14コマ/秒 |
高速連続撮影:約5.5コマ/秒 高速連続撮影(拡張):約10コマ/秒 |
液晶モニター | 3.2型(インチ) 210万ドット |
3.2型(インチ) 210万ドット |
可動式モニタ | チルト式液晶 | |
スロット |
ダブルスロット XQDカード・CFexpressカードTypeB/SDカード |
ダブルスロット XQDカード・CFexpressカードTypeB/SDカード |
AFセンサー測距点 |
273点 (静止画モード、撮像範囲FX、シングルポイントAF時) |
493点(静止画モード、撮像範囲FX、シングルポイントAF時) |
重量 |
約705g(バッテリー、メモリーカードを含む) 約615g(本体のみ) |
約705g(バッテリー、メモリーカードを含む) 約615g(本体のみ) |
その他 | ||
防塵・防滴 | 〇 | 〇 |
手振れ補正 | 〇 | 〇 |
ゴミ取り機構 | 〇 | 〇 |
USB充電 | 〇 | 〇 |
4K対応 | 〇 | 〇 |
価格 | 244,907円(2024年1月現在) | 359,800円(2024年1月現在) |
Z6Ⅱのおススメポイント
価格が安い!
2024年1月の値段で、 Z6Ⅱが244,907円、 Z7Ⅱが359,800円で、 12万弱の差がある。 12万円あれば、Z24-120㎜などのレンズが1本購入できる。
高感度が強い
Z7Ⅱの方が画素数は大きい が、大きいということは1画素当たりの 受け取れる光の量は少なくなる。 つまり、画素数の少ないZ6Ⅱの方が高感度に強い。 室内等の暗い場所での撮影は Z6Ⅱの方が優れている。
連写速度
拡張を使わなければ5.5コマ/秒で 共に同じだが、 拡張を使えば、 Z6Ⅱが14コマ/秒、Z7Ⅱが10コマ/秒。 拡張を使うとフリッカー軽減撮影ができなくなる。 蛍光灯など室内での撮影では、ノーマルモードを使う方がよいが、 屋外ならば、拡張を使っても問題はない。 もし屋外で連写が必要ならば、Z6Ⅱの方が優れている。
画像1枚の容量が少ない
14bit圧縮RAWのファイルサイズを比較すると、 Z6Ⅱが約26.4MB、 Z7Ⅱが47.3MBと 2倍近くファイルサイズが異なる。
容量が大きいということは、それだけ大きいSSDが必要になり、 保管が容易ではない。
Z7Ⅱのおススメポイント
画素数が大きい
画素数が多いということは、トリミングした時にも、 鮮明でシャープな画像になる。
野鳥撮影など撮影後にトリミングする機会が多い人、 ポスターなど大きくプリントしたい人には、 Z7Ⅱがおススメ。
フォーカスポイントが多い
Z7Ⅱはフォーカスポイントが多いため、 より正確に被写体をとらえることができる。 特に運動会で、 数人いる中で、自分の子どもにフォーカスしたい時は Z7Ⅱがおススメ。
動画撮影
4K UHD 60p、50p撮影時にも [FX]フォーマット で記録できる Z7Ⅱがおススメ。 Z6Ⅱでは、[DX]フォーマットになってしまう。 [FX]フォーマットは、 [DX]フォーマットより広角に撮ることが可能。
まとめ
Nikon Z6ⅡとZ7Ⅱの特徴を紹介しました。 Z6Ⅱは、価格、高感度等に優れており、 Z7Ⅱは、画素数、フォーカスポイントに優れていました。
撮影条件等により、どちらが優れているとは言えません。 メリットがデメリットなったり、またその逆もあり得ます。
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Z6Ⅱのおススメポイント
- 価格が安い!
- 高感度が強い
- 連写速度
- 画像1枚の容量が少ない
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Z7Ⅱのおススメポイント
- 画素数が大きい
- フォーカスポイントが多い
- 動画撮影